恥を忍んで

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「人間万事塞翁が馬」とは人生のあり方を示す。

      2016/11/29

「人間万事塞翁が馬」という故事をご存じでしょうか。

簡単に言うと、人間の人生なんてものは、何が幸福で何が不幸となるかはわからないという、中国の故事です。

 

 

「人間万事塞翁が馬」とは

「人間万事塞翁が馬」とは「じんかんばんじさいおうがうま」と読みます。

「にんげん」と呼んでも良いそうですが、「じんかん」とも読むそうで、「じんかん」が正しいという人もいますが、正直どちらでも良いかと思います。

ちなみに省略して単に「塞翁が馬」ともよく言われています。

さて、「人間万事塞翁が馬」とは冒頭で簡単に説明しましたが、いったいどのような内容の故事なのかを説明します。

 

人間万事塞翁が馬

 

「人間万事塞翁が馬」の内容

昔々、中国の北辺のとりでに「塞翁」という名の老人がいました。
この老人の名(塞翁)がそのまま故事に出てきてますね。

この老人「塞翁」は、占いなどを得意としており、そしてたいそう可愛がっている馬がいました。
この老人塞翁の馬が、ある日、胡の地方へ突然逃げてしまいました。

村の人々が老人塞翁のことをたいそう憐れんで気の毒がっていると、老人は「悲しむことは何もない、これはきっと良いことが起きる知らせだろう」と言いました。
すると、老人塞翁のもとから逃げた馬が、駿馬を連れて戻ってきたのです。

村の人々は老人塞翁に対して喜び祝うと、今度は老人は「喜ぶことはない。これはきっと悪いことが起きる知らせだろう」と言いました。
塞翁の馬が連れてきた駿馬に、馬が好きな老人塞翁の息子が乗っていると、落馬して足を骨折していまいました。

村の人々は老人塞翁と骨折した息子を憐れみ見舞うと、今度は老人は「悲しむことは何もない、これはきっと良いことが起きる知らせだろう」と言いました。
一年後、戦争が起こり多くの若者が徴兵されて命を落としましたが、老人塞翁の息子は足を骨折していたがために徴兵を免れていて、命を落とすことがありませんでした。

以上が、「人間万事塞翁が馬」の故事の内容となります。

この話の内容に出てくる「塞翁が馬」がきっかけとなり、悪いと思っていたことが幸運を呼び、良いと思っていたことが不幸を呼ぶという、人間の人生とは、何が幸福につながり、何が不幸につながるかは「わからない」ということを示した内容なのです。

 

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人の人生なんてまさに「人間万事塞翁が馬」

この故事の「人間万事塞翁が馬」が示す教訓とは、安易に目の前の結果に対して「一喜一憂しない」とうことです。

例えば、解りやすい例で言うと、今までお金にあまり縁がなかった人が、宝くじに当たって一気に億万長者になったとします。
思わぬ幸福が舞い込んだはずが、そこから金銭感覚が狂い生活も一気に贅沢になってしまい、宝くじで当たったお金もすぐに無くなってしまいますが、昔の質素な生活にも戻れず悲惨な人生に切り替わってしまうなどです。
しかし、天国から地獄へと一気に落ちたことにより、早めに自分の人生の間違いに気付いて、より人生の生きる大切さに気付くことが出来るかもしれません。
それは天国から地獄へと進んだ経験がなければ、わからないことかもしれません。

例えば、小さい頃から勉強が出来て将来有望とされながらも、勉強しかしてこなかったその子は根暗な性格になり、人生に希望も何も見いだせない状態から、思わぬスランプにより本番で失敗してしまい、第一希望の進学へは進めませんでした。
しかし、そのおかげで新たな自分を見つけ、勉強も新たに頑張りつつ、趣味も豊富に持ったり彼女を作って人生を謳歌できるようになりました。
今まで勉強しかしてこなかった人間が、人生の楽しみを見つけられましたが、その結果徐々に勉学もおろそかになってきて、遊びに夢中になり始めてまともな社会人になれなくなってしまうかもしれません。

 

とまぁ、簡単な例を少し書きましたが、結局人の人生なんて何がどう転ぶかは誰にもわからないのです。

だからこそ、目の前の「失敗」「成功」に一喜一憂して右往左往するのではなく、失敗は失敗、成功は成功と囚われすぎずに、次に進むことが大切ですよということです。

 

この「人間万事塞翁が馬」の故事から言えることは、自分の人生に限ったことではありません。

人は、決して自分の人生にだけ右往左往するのではなく、他人についてもあれこれ妄想を膨らませてしまうところがあります。

例えばあの人は、仕事も出来るしかわいい彼女も居るし、何か人生の全てが上手くいっているように思っていても、実は両親の家庭に問題があってさまざまな苦労があるかもしれません。

例えばあの人は、大きな素敵な家があって、可愛い子供と素敵な伴侶たちに囲まれて、理想の家庭を築いているように思っていても、実は家庭内では喧嘩が絶えない殺伐とした状態なのかもしれません。

例えばあの人は、40歳を過ぎていても独身で、仕事も出来ず趣味もなく、人生何が楽しいのかよくわからない感じがしていても、実は親の遺産相続により莫大な財産があり、人の見えないところで人生を謳歌しているかもしれません。

 

と、例を出せばいくらでも出て来そうですが、この「人間万事塞翁が馬」というようなことは、多くの人間の人生において、実はとても身近な出来事だということです。

今あなたが不幸だと思っていても、今の努力や頑張りによってどう変わるかわかりません。

今あなたが幸福だと思っていても、油断や怠慢でいるといつどう変わるかわかりません。

このような「人間万事塞翁が馬」のような内容が、人生の怖いところでもあるますし、人生の面白いところでもあるのですよね。

 

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